藤原 良範(ふじわら の よしのり)は、平安時代前期の貴族。藤原北家、右大弁・藤原遠経の子。官位は従五位下大宰少弐・筑前守。
経歴
陽成朝にて、皇太后・藤原高子に皇太后宮少進として仕えるが、元慶6年(882年)に皇太后宮大夫・藤原国経らほかの皇太后宮職の官人らとともに叙位を受け、良範は従五位下に叙爵される。その後、周防介と地方官に転じるが、光孝朝の仁和元年(885年)侍従に任じられ京官に復した。
のち、大宰少弐・筑前守と再び地方官を務めている。
官歴
注記のないものは『日本三代実録』による。
- 時期不詳:正六位上。皇太后宮少進(皇太后・藤原高子)
- 元慶6年(882年) 3月28日:従五位下
- 時期不詳:周防介
- 仁和元年(885年) 4月27日:侍従
- 時期不詳:筑前守。大宰少弐
系譜
『尊卑分脈』による。
- 父:藤原遠経
- 母:丹墀門成の娘
- 生母不詳の子女
- 長男:藤原純春
- 次男:藤原純美
- 三男:藤原純友(?-941)
- 四男:藤原純乗
- 五男:藤原純正
- 六男:藤原純素
- 七男:藤原純行
- 八男:藤原純業
脚注
参考文献
- 髙田淳「藤原良範」『平安時代史事典』(角川書店、1994年) ISBN 978-4-04-031700-7 P2214.




