概要
臣部には「臣」を筆画の一部として持つ漢字を分類している。
単独の「臣」字は官吏、家来、庶民、奴隷など相対的に低い地位の人を意味する。また君主に対するときの一人称としても使われた。動詞として従えるといった意味をもつ。
字源としては、「臣」字は目の形を象る象形文字である。この文字を低い地位を意味する単語に用いるのは仮借による。
なお日本の常用漢字では「臣」の外側の縦・折れを1画とせずに2画に分け、画数を7画と数えている。その筆順も縦を1画目とし、縦・横・縦・横折れ・横・縦・横である。中国・韓国などでは横・縦・横折れ・横・縦・縦折れの順であり、康熙字典の扱いと同じ6画に数える。
部首の通称
- 日本:しん
- 韓国:신하신부(sinha sin bu、臣下の臣部)
- 英米:Radical minister
部首字
臣
- 中古音
- 広韻 - 植隣切、真韻、平声
- 詩韻 - 真韻、平声
- 三十六字母 - 禅母
- 現代音
- 普通話 - ピンイン:chén 注音:ㄔㄣˊ ウェード式:ch'en2
- 広東語 - Jyutping:san4 イェール式:san4
- 日本語 - 音:シン(漢音)・ジン(呉音) 訓:おみ
- 朝鮮語 - 音:신(sin) 訓:신하(sinha、臣下)
例字
- 臣
- 2:臥・臤、6:臦、8:臧、10:𦣪(鹽⇒鹵部)、11:臨・臩、13:䑑
脚注




