交響曲第1番 ヘ短調 作品15(ポーランド語: I Symfonia f-moll op. 15)は、カロル・シマノフスキが1907年に作曲した交響曲。

概要

1906年から1907年にかけて書かれた。当初は3楽章構成のつもりで作曲していたが、第2楽章は完成しなかったので、第1、3楽章のみしか演奏されない。この曲は評価されることなく消えていき、シマノフスキ自身も成功しなかったとみなしている。

第1楽章は、悲劇的アレグロ(Allegro pathétique)。1906年7月11日付のアンナ・マリア・クレフニオフスカへの手紙で次のように書いている。

第2楽章はスケッチを書いたもののオーケストレーションされず、現在では詳細は全く不明である。第3楽章はアレグレット・コン・モート・グラツィオーソ(Allegretto con moto grazioso)。交響曲の作曲は第3楽章から始められたと推測されている。シマノフスキは「非常に軽快な着想」として第3楽章を好んでいた。

1909年3月26日にワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団で、シマノフスキの死後の1938年10月6日にポーランド放送で、いずれもグジェゴシュ・フィテルベルクの指揮で演奏された。

脚注

出典

参考文献

書籍

  • 日本シマノフスキ協会 編『シマノフスキ 人と作品』春秋社、1991年5月20日。ISBN 9784393931097。 

オンラインの情報源

  • “I Symfonia f-moll op. 15” (ポーランド語). ワルシャワ大学. 2019年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月9日閲覧。
  • “Symphony No. 1 in F minor Op. 15 - Karol Szymanowski” (英語). Culture.pl. 2022年5月9日閲覧。

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